思想・パラダイムの引き出し

古今東西の思想・哲学・宗教など(教え、ものの見方・考え方)から学んだことを、 自分用に要約して記録した覚書き(忘備録)集。

西洋の思想・哲学

ニーチェから学ぶ「最強の生き方」

19世紀後半のヨーロッパ。 科学技術の進歩は留まることを知らず、大きな変化を遂げる一方で、それまで人々を支えてきたキリスト教は、窮地に立たされていた。 科学的(合理的)に説明ができない “神” に対する信仰は薄れ、その “絶対的な価値” が失われよう…

「愛」とは何か?~プラトン哲学~

「愛」・・・なんと “甘美” な響きなんだろう と感じる人もいれば、 いやいや、「愛」って、なんか “偽善 “くさい と感じる人もいるかもしれません。 ん~、「愛」っていったい何なの? なんだか “つかみどころがない” 概念ですよね(?)。 「愛」という言…

「正義」について、哲学する

トロッコ問題 いきなりですが、問題(Question)です。 暴走したトロッコの先に5人がいて、そのままトロッコが突っ込むと、5人全員が死んでしまいます。 でも、あなたが路線を切り替えるレバーを引けば、5人の命を助けることができます。 しかし、そうすると…

人間は考える葦である

人間の尊厳 私たち人間の理性は、万能ではない。 私たち人間は、“常に未完成” な弱い存在である。 私たちはそのことをしっかり認め、おごってはならない。 「自己愛」という執着に支配されてはならない。 問題なのは、自己愛の本質が、自分しか愛せず自分し…

「自省録」~人間はいかに生きるべきか?~

古代ローマ帝国の五賢帝で、哲人皇帝といわれたマルクス・アウレリウス。 彼が生きた時代(121~180)は、洪水や地震などの災害、ペストなどの疫病の蔓延、絶えざる異民族たちの侵略など、 ローマ帝国の繁栄にかげりが見え始めていた。 ローマ軍最高司令官と…

実存主義とは何か?~サルトルの思想~

第二次世界大戦という未曾有の経験によって、既存の価値観が大きくゆらいでいたヨーロッパ。 人々は、頼るべき拠り所を失い、「根源的な不安」に直面していた。 意味や必然性を剥ぎ取られ、不条理にさらされたとき、人は、一体どう生きていったらよいのか? …

大衆社会論 ~リベラリズムと保守思想~

大衆とは? 大衆とは、自らを特別な理由によって、よいとも悪いとも評価しようとせず、 自分が “みんなと同じ” だと感ずることに、いっこうに苦痛を覚えず、 他人と自分が同一であると感じてかえっていい気持ちになる。 そのような人々全部である。 スペイン…

嫌われる勇気 ~アドラーの教え~

フロイトやユングと並ぶ「心理学の三大巨頭」の一人として高く評価されている、アルフレッド・アドラー。 日本ではつい最近まで、その名をあまり知られていなかったが、『嫌われる勇気』がベストセラーになって以来、多くの人に知られることになった。 アド…