思想・パラダイムの引き出し

古今東西の思想・哲学・宗教など(教え、ものの見方・考え方)から学んだことを、 自分用に要約して記録した覚書き(忘備録)集。

ニーチェから学ぶ「最強の生き方」

19世紀後半のヨーロッパ。 科学技術の進歩は留まることを知らず、大きな変化を遂げる一方で、それまで人々を支えてきたキリスト教は、窮地に立たされていた。 科学的(合理的)に説明ができない “神” に対する信仰は薄れ、その “絶対的な価値” が失われよう…

「愛」とは何か?~プラトン哲学~

「愛」・・・なんと “甘美” な響きなんだろう と感じる人もいれば、 いやいや、「愛」って、なんか “偽善 “くさい と感じる人もいるかもしれません。 ん~、「愛」っていったい何なの? なんだか “つかみどころがない” 概念ですよね(?)。 「愛」という言…

「正義」について、哲学する

トロッコ問題 いきなりですが、問題(Question)です。 暴走したトロッコの先に5人がいて、そのままトロッコが突っ込むと、5人全員が死んでしまいます。 でも、あなたが路線を切り替えるレバーを引けば、5人の命を助けることができます。 しかし、そうすると…

「食」を変えると人生が変わる

この世界は「気」で、できています。 「気」とは、生命エネルギーのこと。 生命エネルギーとは、本来、太陽の “光” から得られるエネルギーです。 (私たち人間を含む)あらゆる生物は、太陽エネルギーが生命活動の源になっています。 「気」のメカニズム(…

釈迦の教え「真理のことば」

人生は思い通りにいかず、世の中は苦しみに満ちている。 その苦しみの原因は「煩悩(※)」である。 肉体や心の欲望、他者への怒り・うらみ、執着、偏見など心身を悩まし、乱し、煩(わずら)わせ、惑わし、汚す “心の作用” をいう。人間の苦の原因とされる。…

釈迦の教えを、現代に活かすには?

釈迦の悟りの核心 釈迦が発見した悟りは「縁起」です。 縁起とは「因縁生起(縁に因って生じて起こる)」のことで、 一切の物事は絶対的には存在せず、他との関係において成立している ということを意味します。 例えば、自分が今ここに存在しているのも、 …

「禅」~道元の教え~

道元の教えを読み解くキーワード 悟りとは、仏の境地。 その境地とは、あらゆるスコトーマ(認識の盲点)を外して、世界をあるがままに受け取ることができるようになること。 そうなるためには、自我(自分勝手な解釈やこだわり、執着)を捨てる必要がある。…

「他力本願」とは? ~法然・親鸞の教え~

日本が、かつてないほど大きな社会変動に直面した、鎌倉時代初期。 宗教界(とりわけ仏教界)にも革命の嵐が吹き荒れていました。 その頃の日本の仏教は、貴族や知識階級による独占物でした。 特権階級との癒着が強まる一方の仏教界にあって、 仏教とは、す…

「老子」が説く「道」

道(タオ) 人はいかに生きるべきか? 老子は、その答えをひと言に集約して 「道(タオ)」に従って生きよ と説いた。 その、道(タオ)とは何か? 言葉で言い表すことのできる「道」は真の「道」ではない、 と言われるように、そもそも「道(タオ)」とは分…

「荘子」の教え ~自由自在の生き方~

自由になるには? 自由とは?・・・何事にもとらわれず、束縛から解放されている心の状態。 それはあたかも、砂場で一心に砂遊びをしている子どもの境地である。 そんな心の自由を取り戻すには、どうすればよいか? 人は年を重ねるにしたがって、常識や固定…

「論語」~孔子の教え~

「論語」は、中国・春秋時代の思想家「孔子」と弟子たちの言行録である。 孔子による『君子論』といっていいと思う。 君子とは、先頭に立って人を正しい方向に導くリーダーのこと。 孔子のビジョンは、混乱の世の中にあって「正しい政治を広める」ことだった…

「菜根譚」~陰と陽の融合思想~

数ある中国処世訓のなかでも最高傑作といわれる『菜根譚(さいこんたん)』。 菜根譚は、儒教道徳に道教や仏教のエッセンスをバランスよく取り込み “融合” させた独特の世界観であるが、 それはあくまで、人間社会の現実に立脚したものである。 混迷する時代…

「善の研究」~自己実現を果たすには?~

「善」とは何か? 西田幾多郎いわく、 「善」とは一言にていえば「人格の実現」である。 ここでいう「人格」とは、本来の “人” として在るべき姿のこと。 その人格を実現するためには、自己を深めていかねばならない。自己を深めて(深く掘って)いくと、そ…

「茶」の思想

茶の本 新渡戸稲造「武士道」とほぼ同じ時期に英語で出版され、日本文化のガイドブックとして、世界中で読み継がれている 思想家・岡倉天心による著作『茶の本』。 茶道の指南書ではなく、思想書です。 岡倉天心は、その『茶の本』のなかで、茶道を 俗事中の…

「武士道」(新渡戸稲造)

武士道の精神 武士道とは、戦うことを職業とした武士が日常生活のなかで行う義務・おきてを示したもの。 その教えを一言に凝縮すると、 勇気を持って正義をこころざし、情けを持ち、常に誠実(※)であれ! と言うことができるだろう。 誠実とは、私利私欲を…

天皇論

天皇とは何か? 天皇とは、日本国の「象徴的存在」であり、宗教を司る「最高権威」である。 象徴とは、形のないものを形のあるもので表現すること。 例)「平和」の象徴→「ハト」、「キリスト教」の象徴→「十字架」 一方、“権威” とは、 他者を服従させる威…

究極の健康法

この世は幻想 駅のホームに立つ人々、駅の看板、通過する電車、近所の公園、走り回る子どもたち、散歩中の犬 ... などなど この世の一切のもの、あらゆる現象は、私たちの五感が何らかの情報をキャッチして、それを脳が処理することによって、この世に存在し…

人間は考える葦である

人間の尊厳 私たち人間の理性は、万能ではない。 私たち人間は、“常に未完成” な弱い存在である。 私たちはそのことをしっかり認め、おごってはならない。 「自己愛」という執着に支配されてはならない。 問題なのは、自己愛の本質が、自分しか愛せず自分し…

「自省録」~人間はいかに生きるべきか?~

古代ローマ帝国の五賢帝で、哲人皇帝といわれたマルクス・アウレリウス。 彼が生きた時代(121~180)は、洪水や地震などの災害、ペストなどの疫病の蔓延、絶えざる異民族たちの侵略など、 ローマ帝国の繁栄にかげりが見え始めていた。 ローマ軍最高司令官と…

実存主義とは何か?~サルトルの思想~

第二次世界大戦という未曾有の経験によって、既存の価値観が大きくゆらいでいたヨーロッパ。 人々は、頼るべき拠り所を失い、「根源的な不安」に直面していた。 意味や必然性を剥ぎ取られ、不条理にさらされたとき、人は、一体どう生きていったらよいのか? …

大衆社会論 ~リベラリズムと保守思想~

大衆とは? 大衆とは、自らを特別な理由によって、よいとも悪いとも評価しようとせず、 自分が “みんなと同じ” だと感ずることに、いっこうに苦痛を覚えず、 他人と自分が同一であると感じてかえっていい気持ちになる。 そのような人々全部である。 スペイン…

嫌われる勇気 ~アドラーの教え~

フロイトやユングと並ぶ「心理学の三大巨頭」の一人として高く評価されている、アルフレッド・アドラー。 日本ではつい最近まで、その名をあまり知られていなかったが、『嫌われる勇気』がベストセラーになって以来、多くの人に知られることになった。 アド…

「7つの習慣」~真の成功法則~

「真の成功」への7ステップ(骨子) 人生を変える第一歩は、パラダイム(※)を変えることである。 無意識に抱いてしまっている考え方・感じ方の枠組み 「7つの習慣」によって物の見方を変え、自分が変われば、人も周囲も変わる! そのためにまずは、どんな行…

「傾聴」の極意

傾聴とは? カウンセリングやコーチングにおける、コミュニケーションスキルの一つ。 人の話をただ聞くのではなく、注意を払って、より深く、丁寧に耳を傾けること。 自分の訊きたいことを訊くのではなく、相手が話したいこと、伝えたいことを、受容的・共感…

お金の束縛からの解放論

お金に価値なんてない お金がないと生きていけない!あぁお金があれば、もっと幸せになれるのに... こうした現代社会を支配する「お金」という価値観は、国家やマスメディア、その背後にいる支配者によって仕掛けられた「洗脳」によるものです。 そもそも…

願望実現のための法則

とにかく与える なぜ、あなたが抱く願望は実現しないのか? ずばり! それは、自分が受け取りたいものに対して、与えている価値が少ないからです。 受け取ろうとする行動をいくらやっても、変化は訪れません。 「世の中にどれだけの価値を提供できたか」 「…

ホリエモン流「脱・常識論」

今後人々は、生まれた国や地域に関係なく、生き方、考え方、働き方の面において大きく二つの方向に分かれていくだろう。 一つは、世界規模 “グローバル” を行動範囲とする「G人材」。 もう一つは、地元 “ローカル” に根づく「L人材」。 G人材は、ネットの…

正しさを求めて...

こんにちは。 (自称「独り没頭家」の)kats(かつ)と申します。 人知れずこっそりと書いたこのブログに、あなたはどうやってたどり着かれたのでしょうか? これも何かのご縁なんでしょうね。 ともあれ、お越しいただき、ありがとうございますm(_ _)m。 当…